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マメ知識

競走馬の得意距離が血統で決まらない理由

競走馬の得意距離が血統で決まらない理由

今回は、競馬ソフトの開発に役立つマメ知識をご紹介します。

以前、競走馬が芝とダートのどちらが得意になるかを決める要因の記事では、次のことをお伝えしています。

  • その馬が芝とダートのどちらが得意になるかは遺伝で決まる
  • 一方、その馬がどの距離を得意になるかには、遺伝の影響はほとんどない

で、私は、特に後者の「どの距離を得意になるかには遺伝の影響がほぼない」という科学的な調査結果に意外な印象を感じていました。

これまで、その馬が得意な距離こそ、「血統、つまり遺伝で決まるもの」と考えていたからです。

なので、私は、この事実にあまり納得感を得られていなかったのですが、新たに次の本を読むことで、納得することができました。

新版 競馬の血統学―サラブレッドの進化と限界

どの距離が得意になってもおかしくないのが現代の競走馬

この本は、現代の競走馬の血統において、最大の影響を与えているノーザンダンサーの血統を元に、サラブレットの血統の栄枯盛衰の歴史、及び、現在、主流ではない血統の保存の重要性を伝えている本です。

そして、この本の中に、ノーザンダンサーについて詳しく解説している章があり、その中で、その馬の得意距離が遺伝で決まらない理由についても述べられていました。

で、その理由を本当にざっくり要約すると、「現在の競走馬は、さまざまな距離を得意とした名馬の血の集大成と言える。父、母、それぞれの血統を考えると、どの距離が得意になってもおかしくない。」という感じです。

例えば、ノーザンダンサーの仔の中に、リファールというマイルを得意とした馬がいます。で、この馬が、種馬になってからは、スプリンターからステイヤーまで、幅広い距離を活躍した馬が出現しているんですね。

そして、このように「マイラーの仔だから、マイルが得意となるとは限らない」のような例がたくさんあるわけですね。

また、この本の中では、そのように遺伝で得意とする距離が決まらない別の理由として、その馬の「気性」にも理由があると述べられています。

簡単には、気性が荒い馬はペースを守れず、体力的にはポテンシャルが高くても、長距離ではスタミナが持たないことになる。そこに気性が素直な血が入ることで、長距離も走れる馬として活躍できるようになることもある、という感じです。

いずれにせよ、「どの距離を得意になるかには遺伝の影響がほぼない」という事実には、科学的データの裏付けがあるのですが、そこに血統学での観点でも同じ結論が得られていることがわかりました。

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